創立50周年を迎え喜びと感謝を込めて…

今年、梅が丘天使幼稚園は創立50周年を迎えました。たくさんの皆様に支えていただき今日があることを深く感謝申しあげます。
50周年という大きな節目を「一体どのようにお祝いしたら良いのだろう…」特に昨年からは誰もが想像だにしなかったコロナ禍で「いつ、どんなお祝いができるのだろう…」と考え続け、考えても、考えても答えが出ませんでした。そんな時に当園でビタミンⅠ“愛”講座(今はお休み中ですが)を担当してくださっている菅原卓馬先生が、「50年は凄いことだけれど、天使幼稚園を支えてくださった皆様方に感謝の気持ちを忘れずに、嬉しい気持ちでこの一年を過ごしなさい。」と教えてくださったのです。
マザー・テレサの「大切なのはどれだけたくさんのことをしたかではなく どれだけ心を込めたかです。」という言葉が浮かびました。「盛大なお祝いや、式典をすることより、今できる事で皆様に感謝の気持ちをお伝えする事を大切にしよう!」「皆様と共に喜びを分かち合える一年にしよう!」と気づきました。不思議なことにそう決めてから次々に思いが浮かび、4月に赴任されたばかりの鵜飼好一神父様も藤が丘教会で一緒にお祈りしてくださることを快くお引き受けくだいました。また、この会のためにお願いした多くの方々、様々なことがスムーズに進み、6月1日開園記念の日にカトリック藤が丘教会でパイプオルガニスト河野和雄先生のご協力を得て、感謝のお祈りの時をもつことができました。
コロナ禍で卒園生やお客様をお招きしたりすることはもう少し先になるかと思いますが、創立50周年の第一歩として天使幼稚園らしい温かい感謝の会ができたことを嬉しく思います。
今回のように、天使幼稚園の50年の歳月で子どもたち、神様が喜んでくださると思う道を歩む時、不思議と道が開け、神様は必ず助けて力を貸してくださる方を送ってくださっていたように思います。辛子種のように小さな、小さな種(幼稚園)がしっかりと梅が丘の地に根を張り、50年の間に沢山の神様の愛の種が育ち1647人の卒園生が巣出っていきました。私たち保育者は土地を耕し、種を撒き、子どもたちが健やかに育つために心を注いできましたが、在園生、卒園生が温かい心をもって成長している姿を見ると、聖句にある
「しかし、成長させて下さったのは神です」の御言葉通りだと実感します。一人ひとりを大切に、皆様に助けていただきながら私たちにできることを誠実に行うこと。そして神様にゆだね祈る毎日。それが天使幼稚園の50年の歩みだったように思います。
これからも変わらず神様の愛とお恵みが子どもたちの上に、またご家族皆様の上に豊かに注がれ、たくさんの「天使の実」を実らせていきますように…。

 

 

 学校法人天使学園 梅が丘天使幼稚園
                                           理事長 藤田多惠子
                                             園長 小林由里子

2021年06月04日